心のバランスを回復する

ストレス脳からリラックス脳へ

「ブルペンピッチャー」という野球用語があります。練習では好投球が出来ても、試合になると半分の力も出せないピッチャーのことです。俗にいう「ノミの心臓」の持ち主であり、必要以上に力んでしまったり、「ストライクを取らなければ」と思い、腕が縮んでしまったりすることに原因があります。それは投球技術の問題ではなく、メンタルな問題といえます。
ゴルフでは、パッティングなどの集中すべき局面において極度に緊張し、そのために震えや硬直を起こすことを「イップス病」と呼んでいます。イップスでは「ナニナニしなければいけない」と感じる強迫観念が強くなっています。無意識の中に存在している記憶/感情/思考が滑らかな身体活動を停止してしまうのです。

大脳生理学的にみれば、イップスになっている時は「ストレス脳」状態になっています。これをメンタルトレーニングによって「リラックス脳」に変えていきます。「リラックス脳」状態だと、「アルファ波」や「シータ波」が発生し、直観力が冴え、目の前のことに集中できるようになります。また、イップスになっている時は副交感神経が低く、交感神経が高くなっているため、メンタルトレーニングによって交感神経と副交感神経のバランスを整える必要があります。
心理学的な観点からは、「リラックス脳」状態は意識と無意識の統合が成立している時に現れるといえます。富士山『心のケア合宿』では、さまざまな方法で意識と無意識の統合を図り、参加者それぞれの境遇において潜在能力が最大限に発揮されるように支援します。

「鍼の力」と「声の力」の相乗効果
鍼灸などの代替療法や伝統的瞑想法などに不安軽減に大きな効果があることは、広く知られています。最近は、ストレス軽減法としてのマインドフルネス瞑想が注目を浴びています。瞑想の実践によって感覚や感情をコントロ−ルできるようになれば、その効果は長期にわたり、我々の脳活動に良い影響を与え続けるため、心の愁訴改善に有用と考えられています。しかも、瞑想には薬による副作用の心配が無いという特徴があります。

当合宿では「鍼の力」と「声の力」を合体させ、その相乗効果によって症状の改善を図ります。

鍼の力」 高橋徳は20年間の米国での研究に より鍼がストレスがもたらすさまざまな生理反応を変化させることを発見しました。ストレスは交感神経活動を増加させ、逆に副交感神経活動を低下させます。鍼治療はこの高まった交感神経活動を低下させ、低下した副交感神経活動を高めます。このように鍼治療は ストレスによる自律神経活動の異常を改善できる力があります。

脳から放出されるオキシトシンが抗ストレス作用や抗不安作用を発揮することが知られていますが、鍼治療の抗ストレス効果は、鍼がオキシトシンを刺激することに起因しています。 外傷後ストレス障害(PTSD)の人には、「強い不安感」や「ストレスがうまく処理できない」などの特徴があります。 こうしたPTSDに罹った患者の治療に鍼治療が有効であることも報告されています

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「声の力」 町田宗鳳はアメリカでの瞑想実践と研究成果を踏まえて、セラピーとしての「ありがとう禅」を開発しました。マインドフルネスとの大きな違いは、物理的に声を出し、より直接的に脳活動に好影響を与えることです。「ありがとう禅」の具体的な効用として、集中力の向上、気分の改善などの日常的な事柄から、さらに深い自己洞察や覚醒意識(光の意識)まで体験することがあります。「ありがとう禅」を通じて、鬱やパニック症などの慢性的症状から回復した多くの事例があります。

ヨーガや座禅などの瞑想中にはセロトニン濃度が上昇し、コルチゾールやアドレナリン濃度は低下します。視床下部から分泌されるオキシトシンが不安やストレス反応を抑制する作用のあることが解っており、最近の脳科学研究は、瞑想中にオキシトシン神経が活性化する可能性を提示しています。

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